どんな介護施設で看取り介護を行うことができるのか

看取り介護を行うことができる介護施設は、原則として介護保険法で定める条件をクリアしている介護施設に限られる。
その大半は入所型の介護施設だが、定期巡回随時対応型の訪問介護看護といった訪問型の介護サービスでも看取り介護を行うことケースもある。
看取り介護を行うことができる介護施設を具体的に挙げると、特養(特別養護老人ホーム)や有料老人ホームなどが挙げられる。
入居型の介護施設ではほとんどのところで看取り介護が行われており、看取り介護のサービスを提供する介護施設は増加傾向にある。
また、在宅復帰を目的としており、本来は終身での入居を前提としていない老健(介護老人保健施設)でも看取り介護が行われている。

反対に看取り介護を行っていない介護施設は、デイサービスなどの通所型の介護施設が挙げられる。
また、上記に挙げた入居型の介護施設でも、規模が小さい施設などは看取り介護のサービスを提供することが難しいところもあるため実施していないところもある。
看取り介護には外部医療機関との連携も必要であるため、他のサービスで介護職が手一杯で看取り介護を提供できないというところもある。
現在、高齢者が亡くなる場所は病院が一番多いですが、医療での回復が難しい方の場合、家や介護施設で最期を迎える方も増加している。
その中でも在宅での介護が困難な場合は、介護施設による看取り介護が行われることになり、こういったケースが近年増加しているため、さまざまな介護施設で看取り介護に力を入れているのが現状である。